東大院生ショータのなるほどアウトプット~バイオ研究者への道~

生物学系研究者を目指す大学院生のブログ。学びや気付きのアウトプットをしていきます。

大学4年間を振り返って

皆様、お久しぶりです。
本ブログの更新が止まっていた間も読んでくださる方が思ったよりたくさんいてびっくりしています。ありがとうございました。
またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。

 

先日、無事に大学を卒業することができました。4年間の大学生活を振り返って見たいと思います。

 

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1年生
 一浪を経たものの前期試験で第一志望の大学に落ち、仕方なく滑り止めとして受験した地方国立大学農学部に入学。浪人して精一杯努力しても行きたい大学に行けなかったことがとにかく悔しくて夜も眠れない日々が続く。大学の授業を最低限だけこなしてあとは図書館に直行し仮面浪人の勉強をするも、3度目のセンター試験後メンタルを病みベッドから立ち上がれなくなって受験を断念。

 

2年生
 あまりにも友達がいなかったためこのまま4年間終わったらやばいと思い、高校時代合唱をやっていたこともあり合唱部に入部。2年生から入部するのはイレギュラーだったが受け入れてもらえ、たくさんの仲間に出会えた。同時に、なぜ自分の努力は実らなかったのか、どうすれば実る可能性があったか考え続ける日々でもあった。

 

3年生
 大学院では違う大学に行くと決めていたため、春休みから進路選択のための活動を本格化。阪大生命機能研究科奈良先端大国立遺伝学研究所基礎生物学研究所、東大理学系研究科、東大新領域創成科学研究科大学院説明会の他、学会にも足を運んだ。目指す研究テーマについては生物の形作りと多様性についてと定まった。夏休みに米国シリコンバレーの世界的企業や大学を訪問する研修に参加。冬には学部の研究室配属があり希望テーマにつけず, 週60時間以上を研究室に捧げる生活が始まった。

 

4年生
 ひたすら研究室。月曜から土曜までくたくたになるまで実験し日曜日は自宅で死んでいる、という一週間の繰り返し。大学受験なんて何回でもできると思うくらいきつかった。ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』を読んで「アウシュビッツよりはまし」と自分に言い聞かせたり「この世は苦に満ちている(一切皆苦)」などの仏教思想に傾倒した。夏になんとか第一希望だった他大学の大学院の入試に合格した。

 


 大学生活が終わってみて思うのは座学で学んだことなんてほとんど残っていないということですね。院試で大学の成績も使わなかったし、授業を真面目に受ける意味はあまりなかったなと。そういう世界があることを知れるという点で意味はあるのでしょうけど、成績評価がAでもCでも関係なかった。その代り自分で悩んで考え抜いて学び取ったことというのは骨の髄にまで刻み込まれています。そもそも、学びにおいては教えてもらおうなどという姿勢が誤りなのでしょう。


 学業面ではあまり満足していませんが、友人関係ではこれ以上ない宝物を頂きました。特に部活を通して出会った友人たちとはこれからも一生のお付き合いをしていくことでしょう。2年生の春、勇気を出して部活に入って本当に良かったと思っています。辛い時もそうした周りの支えがあったからこそ腐らずにいられました。社会人になってからでは得られない類の出会いだったろうと思います。


 私の大学生活を振り返ると、多くの人がバイトをして友達と遊んで恋人とデートして、といったことに使っている時間を読書したり自己啓発セミナーに行ったり人生について沈思黙考したりということに使ってきました。楽しい時間は少なかったですが、将来何をしたいか、どんな人間になりたいか、どのような価値観をもって生きるかということについて自分の軸が定まった様に思います。進むべき方向が定まると、迷いなくその方向に進むためだけにエネルギーを注げます。幸い、進みたい道に進むための環境は手に入れたので、あとは全力で自分を試すのみです。

 

遊びや恋愛はこれからの挽回に期待します(笑) 

いや、真面目に遊びは大事ですよ!

 

 

それではまた!