東大院生ショータのなるほどアウトプット~バイオ研究者への道~

生物学系研究者を目指す大学院生のブログ。学びや気付きのアウトプットをしていきます。

大の運動嫌いが初めてフルマラソン走ったら地獄だった

お久しぶりです。

 

半年もブログを放置してしまっておりました。

 

書かなきゃという意識はずっとあったのですが、目の前の忙しさにかまけてついつい後回しにしてここまで来てしまいました。

この半年の間アウトプットしなきゃいけないことは積もり積もっておりますので、また少しずつ記事にしていきたいと思います。

 

 

さて、今日は11月12日に人生初のフルマラソンに挑戦した話をしたいと思います。すでに1か月くらい経っちゃってますが(笑)

 

マラソン挑戦を決意したきっかけ

小さいころから運動嫌いで、外を走り回るより部屋の中で本を読んでるのが好きなタイプの男の子でしたから体力のなさは自覚していました。中学は書道部、高校は合唱部という生粋の文化系です。20代前半あたりが体力のピークであとは衰える一方なんて言いますが、「え?今が人生のピーク?低すぎん?このまま衰えたら40歳くらいで死ぬぞ???」とあるときふと思ったわけです。研究は体力勝負といいますし、どんな仕事に就くとしても体が資本なのでこのままじゃまずいと思いチビチビとランニングを始めました。

 

ところが、このブログの更新頻度を見れば一目瞭然、僕はスーパー意志薄弱マンなのでランニングが続くはずもなく...そこでマラソン大会にエントリーしてしまい強制的に走らなきゃいけない状況に自分を置いたわけです。

 

2017年の目標としてフルマラソン完走を掲げ、少しずつ走れる距離を伸ばしながらトレーニングをしてきました。

 

shota-output.hatenablog.com

 

 

トレーニングは下記の本を参考に週3回程度、3~10kmを1km7分ほどのペースで走るという感じでした。直前期の9月下旬からは1回8km以上、最大21kmまでは走れるようになりました。この本は目標タイムごとに少しずつ走力をつけながらステップアップできるトレーニングメニューが紹介されていて、まったくの初心者からある程度走れる人までおすすめですよ('ω')ノ

 

ゼロから始めるフルマラソンの本 (趣味の教科書)

ゼロから始めるフルマラソンの本 (趣味の教科書)

 

 

 

 目標としては今回初めてなので第一目標を「とりあえず完走」、第二目標を「7分/kmのペースを目安に5時間15分くらいでフィニッシュ」としていました。僕がエントリーしたおかやまマラソン2017の制限時間は6時間で、コース途中の関門を指定された時刻に通過できなければそこで失格となりレースを続けることはできません。制限時間内に完走できるかが(僕にとっては)勝負です。

 

いよいよ迎えたマラソン当日!

11月12日(日)、ついにの当日を迎えました。おかやまマラソンは岡山県岡山市で行われ、ファンラン(5.6 km)とフルマラソン(42.195 km)合わせて1万6000人ほどが参加しました。

 

早朝から会場周辺は人でごったがえしており、混雑すると聞いていたトイレも想像以上に込んでいて、トイレ待ちでスタートまでの時間をほとんど消費してしまいストレッチが十分行えませんでした(泣)もうこの辺りは経験ですね...

 

そんなこんなで不安を抱えつつもとうとうスタートの時刻がやってきました!

 

 

号砲が鳴って、おかやまマラソンスタート!!!

 

といっても僕は一番後ろのブロックからのスタートなのでスタートラインにたどり着くまでに10分くらい待ちました。

 

 

 

そんなこんなで42.195 kmの旅が始まります。

 

 

~10 km

まあ、まだまだ余裕です。人が多くて団子状態なので自分の思うようなペースでは走れません。オーバーペースにならないようにだけ注意しながら淡々と走りました。

 

 

 

~15 km

早くも足に異変が...(早くね??)

右足首が痛み出したのです。 

肺や筋肉は大丈夫なのですが...そういえば練習のときも十数キロ走ったところで右足首が痛くなったことが2度ほどあり、以来足首の痛みを防ぐ筋トレやストレッチを毎日していましたが...朝のストレッチ不足が響いたか...まだ1/3だぞ。

ここでリタイアするわけにもいかないので、痛みに耐えつつペースは維持して中間地点にたどり着きました

ハーフマラソンの距離までしか走ったことがなかったのでここからは未知の領域です。

 

 

 

~25 km

いつの間にか足首の痛みが消えていました。

 

いける!やったるで!完走や!

 

この先に待ち受ける地獄をこのときの僕はまだ知りません...

 

 

 

 

 

~35 km

 

生き地獄へようこそ

 

 

30 kmを過ぎてからが本当のマラソンなんて言いますが、30 kmを過ぎてからのしんどさは想像以上でした。

まず、

 

 

足首痛ぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 

 

そして

脚が前に出ねぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

 

どんなに一生懸命腕を振っても体が全くついてこず、1 kmが急に果てしなく長く感じるようになりました。痛いのもしんどいのも気のせい気のせいと自分に言い聞かせつつ、もう5 kmくらい走ったかなと思って表示板をみたら1 kmしか進んでいないという時間が本当に長かったです。正直調子に乗ってフルマラソンにエントリーした自分を呪いました。なんでハーフくらいにしとかんかったんや...

 

 

そして関門通過の制限時間が刻一刻と近づいてきます。きついのはほかの人も同じ。気づくと自分の周りでは歩いている人が多数派、走っている人が少数派になっていました。こりゃ無理そうだ、という諦めムードが広がります。

 

 

このとき僕のペースは10分/kmにまで落ちていました。歩いてるんだか走ってるんだかわかりません。次の37 km地点の関門までは8分/kmのペースで走らないと間に合いませんが、どんなに頑張ってもペースが上がりません。

 

でもそこで何かが吹っ切れました。ここで諦めたら「やっぱり僕は運動はできない」とコンプレックスばかり強まって終わりです。体育の時間にどれほど恥をかいてきたことか。

積年の怨み、ここで晴らさばいつ晴らす

 

 

 

 

 

 

 

本当に不思議なのですが、そんなことを考えていたらいつの間にか37 kmの関門を時間内に通過できていました!!怒りのエネルギーってすごいですね(;^ω^)

ここまで来たらあと5 kmです。

 

「いける!」

 

そう思うと不思議なほど脚が軽くなり、残り3 km、2 kmとあっという間にあっという間に過ぎていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてついに...

 

 

 

 

 

ゴール!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

どうにかこうにか42.195 kmを走りきることが出来ました!

 

 

 

所要時間 5時間50分

 

制限時間6時間なんでいかにギリギリかお分かりと思います。

遅すぎて逆にすごい(笑)

 

 

 

 

 

 

完走したらえも言われぬ達成感に包まれるんだろうなと勝手に思っていましたが、実際には

 

しんどすぎ!!!!!

脚痛すぎ!!!!!

二度と走るかこんなもん!!!!!

だいいち42.195 kmなんざ人間が走る距離じゃねぇよ!!!!!車で行けよ!!!!!

 

 

マラソンなんて競技を作った人に対するありとあらゆる罵詈雑言が脳裏に浮かびました(笑)

 

 

まあとにかく、フルマラソン完走という今年の目標が達成できたので、心置きなく年を越せそうです。

 

 

 

その後

完走からしばらく経ち冷静に振り返ってみても、またマラソンを走りたいという気持ちはあまりなれません。走るなら足首が痛くならないよう、ランニングフォームを指導してもらったり整体で体の歪みを矯正するなど根本から手を入れないと無理です。

 

寒くなって来ましたし、ランニングが億劫なことにも変わりありませんが、走ること自体は出来る範囲で続けていこうと思います。

 

 

とにかく今回は自分の限界と向き合うとてもいい経験ができたと思います。後悔は全くしていません。自分の苦手な分野で一つ他人に自慢できる(?)成果を出せたことは自信になりました。

 

 

フルマラソンへの挑戦は間違いなく貴重な経験になりますよ!ただし、走るならきちんとトレーニングを積みましょう。くれぐれもノリだけで走ったりなんかはしないように(ーー;)